家族連れで賑わうある日曜日の回転寿司屋・・・
客がタッチパネルでホイホイ注文するその裏側に
男たちの熱く、そして酸っぱい物語があった・・・

すし
逆境バイトレビュー
『回転寿司屋の調理』期間3年

モチベ  ⭐⭐⭐★★ 3/5点
給与    ⭐⭐☆★★ 2.5/5点
職場環境 ⭐⭐☆★★ 2.5/5点
総合評価        8/15点  

フリーター、学生、現在バイト探しをしている人などは
是非参考にしてほしい。

高校1年の夏。家でゴロゴロするのも、もったいないし働くか。
ということで求人誌を広げた。そこには
高校生歓迎!お寿司をPONとのせるだけ!時給700円
と書いてあったので、
そうか。PONとのせて800円はすごい(子並感)
と思い
さっそく申し込んだ。

一瞬で終わった面接
当時の私は人生初のバイトの面接だったため緊張しながら回転寿司屋に入った。
店員さんに「今日面接のものです」と伝え、店長が来るのを待つ。
面接では「アピールポイントは?」とか「趣味は?」とか聞かれた。
それ寿司屋の仕事に関係あんのかよ・・・と思いながら普通に答えたら、
「じゃあ、採用だから、〇〇日にまた来て」と言われた。
たぶんホールじゃなくて調理場は簡単なコミュニケーションさえ取れればいいのだろう。
 

店長「う〇こ持ってきてもらうから」
(ニチャァ…
この回転寿司屋のアルバイト、初出勤までが色々と面倒なことが多かった。
まず「検便」。新鮮な魚を扱うので衛生面には厳しく、
必ず定期的な検便検査が必須だった。これが結構面倒。次に作業ズボンと調理専用の安全靴を自腹で用意するよう言われるのだが、これも当時高校生だった私には負担だった。どこで売ってるかわからなかったし・・・

初出勤!店長の高速移動
基本的な仕事内容はシンプル
①レーンに流れる寿司の補充
すし1
②注文を受けた寿司を作る
すし2
主にこの二つである。
ちなみに調理場の各担当によって調理する寿司の種類が異なっていた。

シンプルなお寿司を作るA場所 例:マグロ イカ タコ ウナギ等
シンプルなお寿司を作るB場所 例:さば いわし 貝系
変わり種お寿司を作るC場所  例:トマト&アボカドサーモン寿司 的なやつ
もはやお寿司ですらないD場所 例:豚肉とかかずのこ系
巻きずしを作るE場所     例:いくらとかうにとか
バーナーを使う寿司F場所   例:あぶりマグロみたいなやつ

汁物のG場所         例:みそ汁 赤だし系
スイーツのH場所       例:パフェ系

というように8か所に細かく分類され、
(俺はどこの担当になるんだろう・・・)とわくわくしていた。
「店長!!僕はどこの担当ですか!」と聞いたら
店長「えーっとね今日初めてだし、まずは作り方だけ覚えて。」と言われ
A~Hまでの大体のメニューの作りかたを教わった。

午前11時。だんだんと店内にいるお客さんの数が増えてくる。

店長「おし、逆境君、それじゃあA、B、C任せたよ!
私「はい!」(AとBとCって・・・一人1ポジションじゃねえのかよ!!)

ちなみにその時厨房には店長おばちゃんの3人しかいなかった。
こんなので店が回るのかよ・・・と思ていたが

おばちゃんはG場所とH場所を死守していた。たまにF場所もしていた。
私はA場所で覚えたことをするので精一杯だった。

たぶんワサビ抜きなのにワサビ入れたりとか細かいミスをいっぱいしていたと思う
店長は超高速動いてでBCDE4つの場所を一人でこなしていた
目の錯覚で店長が四人に見えていたと思う。

PONとのせるだけ!(大嘘)
この仕事、何が大変かと言われると
2分間に10回はスクワットをするのである。
んん??どいうこと?と思うかもしれないがそれは調理場における「ネタ」と「シャリ」の
場所にある。
「シャリ」は「寿司ロボット」という機械が自動で作ってくれる。(よくフリーズする)
これは寿司を作る各場所の横に備え付けられており簡単に取れる。
お皿にその「シャリ」をのせたらあとは「ネタ」をのせると寿司は完成。
しかし「ネタ」はどこにあるかというと、冷蔵庫の中。
いちいち冷蔵庫を開けてしゃがまないと、取り出せないようになってる。

たとえばイカ→タコ→マグロ→タイ
と順番に注文が来たとすると一計四回、一種類づつしゃがみこんで、
冷蔵庫に手をつっこんでネタを取り出さなければならない。
鮮魚なのであらかじめ冷蔵庫から出して放置するわけにはいかない。
すしろぼ

昼と夕方の注文ラッシュが尋常でない。
平日はそうでもないのだが特に土曜、日曜日(ほぼ強制出勤)の客入りが多い。
基本的な仕事内容は
①レーンに流れる寿司の補充
②注文を受けた寿司を作る と言ったが、お客さんが多いと

①レーンに流れるお寿司がすぐに無くなる。
  
 ②レーンにお寿司が無いから皆一斉に注文する。
  ↓        ↑ 
  ③レーンにお寿司を流せない。

という悪循環に陥る。

また注文の遅滞はタッチパネルに表示され、
注文が遅れていれば、その画面が警告色に染まっていく。
スシローもに
※イメージ
これがめちゃくちゃ焦る

とにかく止まっている時間が無い
これは従業員数によるのかもしれないが、本当に暇な時間が無かった。
客のいないときは

魚を切って仕込む作業
お持ち帰りの人の寿司作り
調理台の洗浄
冷蔵庫内のアルコール除菌
寿司ロボットのお米補充
お皿の補充 等

しなければいけないことが山ほどある。

全身が臭くなる
調理場にいると酢飯や、鮮魚の汁や油が飛んでくるので全身に生臭い匂いが付着する
そしてロッカーが無いので、生臭い自分の作業靴やエプロンを毎回持って帰らなけらばならない。これが地味にきつかった。


回転寿司屋の調理バイトをして良かったこと
働いてみて思ったことは、大手の回転寿司チェーンの調理場は非常に衛生環境が良かったことだ。しっかりとキッチンは保護され、手洗い確認や身だしなみが厳しく、ウイルスや食中毒などに注意していることに非常に好感が持てた。
提供する側としても客として見ても好印象だった。

また家族連れが多く大人から子供まで、多くの人に幸せを
お寿司と共に提供できる仕事なのではないだろうか。

特別なコミュニケーションスキルもいらず、黙々と作業できるアルバイトだった。
※魚の在庫を大声で叫ぶ時はある。

ちなみに忙しい土曜日と日曜日は給与が50円~100円程上がる。