教科書を読んだことが無い
という人はいないだろう。
新学期、学校が始まり
各教科ごとに教科書が配布される。
油性ペンで一冊ずつ名前を書くのが大変だった
という思い出もあるのではないだろうか。
ある学校の子供一人につき教科書が10冊として、
全校生徒が400人いるとして計4000冊。かなりの量だ。
答え:バイトです。
仕分けと配送
このバイト、基本的な作業は二種類。
学校ごとに指定された数の教科書を集めていく「仕分け」
集めた教科書を車に詰め、各学校に届ける「配送」
この二つの作業の繰り返しである。
まず仕分けであるが、それぞれ何の科目を担当するかバイト内で決め、分担して作業をする。しかし倉庫内は教科書だらけで各科目の教科書の場所がバラバラで、まずどこにどの教科書がおいているのか覚えることが大変だった。
間違える
たとえば〇〇小学校、指定されている数が計1年547冊だとする。この指定されている数を倉庫の山からもってくるのだが、一回に運べる冊数は40冊くらいが限界である。さてこれは何往復しなければならないでしょう。14回弱だ。14回運んでる間にあれ?今何冊だっけ?と当然なる。また一回に40冊といったがいつも山のなかにピッタリ40冊おいてあるわけでは無い。無かったら梱包された教科書をカッターで開け、そこから持ってこなくてはならない。そんなことしているからすぐに数え間違いしてしまう。最終的に集めて全部の枚数数えて・・・という風にかなり時間かかる。一冊でも足りないと大変なことになるし。
本って重いんだな・・・
これは当たり前かもしれないけど本はかなり重い。段ボールとかだと隙間空間があるから若干軽い。本は密度100%だから重い。
倉庫内にはお婆さん、私を合わせたバイト5人、タンクトップマスターがいた。タンクトップマスターはバイト4人分くらいの働きをしてた。バイト達は慣れないながらも頑張ってた。毎年参加してるのか慣れた手つきのやつもいたが。婆さんは、「このペースで間に合うか・・・」とか椅子に座ってぶつぶつ言ってた。(#^ω^)
小学校へハイエース
仕分けが終わると、配送作業に移る。白いハイエースに束ねた教科書をバケツリレーのように次々入れていく。タンクトップマスターが「〇〇小学校ハイエース(準備)いくぞ!!」と大声で言った。なんか響きが良くない。
この車への詰め込み作業、全工程の中で一番きつかった。
なぜなら私は大きな選択ミスをしたからだ。
バケツリレーする役、ハイエースの中に入って奥に詰め込む役があるのだが、
どっちの役がいい?と聞かれ、なんとなくハイエースの中にいる方が楽だと思った。
アホだった。
天井が低いためまっすぐ立てない。そのため前かがみ状態での作業になる。
その状態で数10キロという重いものをもったらどうなるか。脊髄や腰に超負担がかかる。
日頃鍛えてない人が、いや鍛えててもこれはヤバいだろう、という負荷がかかる。

しかしバケツリレーでどんどん来るので辞めることはできない。その後はしばらく動けなかった。もたもたしてると婆さんに怒られた。
小学校に入る
小学校へはタンクトップマスターの自家用車と、婆さんが運転するハイエースの二台で向かう。
小学校の門から入り、運動場を車が走ったのは楽しかった。
校舎のすぐ近くに車を駐車し、車から荷台を出す。

タンクトップマスターがアルバイトの持つ荷台に、ハイエースから軽々と教科書を出し、詰んでいく。(普通にすごいと思った)
色んな学校に配送にいったが教科書を置く教室は理科室が一番多かった。
理科室に向かって荷台を転がしていくのだが、大量の教科書の重みで荷台の操作性が悪すぎる。曲がれないし、すごく力を入れて押さないと進めないし、段差があれば慎重に乗り越えないと教科書が崩れてしまう。ひとつの学校あたりハイエースから運ぶ教室まで一人大体3か4往復して作業が終わる。この仕分け~配送の一連の流れを1日に5、6回繰り返す。普通に肉体労働なのできつい。
昼飯は奢ってもらえた。
一日目、タンクトップマスターの乗る自家用車で倉庫に戻るとき、まっすぐ帰るのかと思うとラーメン屋に止まった。その店で私含めたバイト5人がタンクトップマスターにラーメンを奢って貰った。若いんだからということでチャーハンもつけてくれた。
やっぱり仕事が合うか合わないかって、上司が良いかどうかだよなぁ・・・
と思いながらラーメンを啜った。ちなみに二日目は牛丼屋、三日目はファミレスだった。
そんなこんなで肉体的にはきつかったもののバイトも上司も良い人が多くやっててそこまで苦じゃなかった。また働きたいかと聞かれると微妙だが。
仕事中きついときも、この教科書で勉強する子供のことを考えると頑張れた。
生活にあるものは全部誰かが仕事をしてくれるおかげで成り立っている。
どんな仕事でも、不必要な仕事は無い。 と思った。
コールセンター以外は
新学期、学校が始まり
各教科ごとに教科書が配布される。
油性ペンで一冊ずつ名前を書くのが大変だった
という思い出もあるのではないだろうか。
ある学校の子供一人につき教科書が10冊として、
全校生徒が400人いるとして計4000冊。かなりの量だ。
それは一体誰が学校に配送しているのだろうか?
答え:バイトです。
とある年の3月、まだ寒い日が続く日。
なんか楽なバイトないかな....
楽そうだと思いなんとなく
「本屋 アルバイト」と検索した。
すると
「【急募】本屋さんの仕事!短期!本を仕分けしてもってくだけ!自給1000円」
と表示された。
急募とあるので採用されやすそうと思い、特に何も考えずに応募した。
面接場所の本屋に向かう。
店は個人営業という感じでコンビニ程の大きさだった。
そこにはお婆さんと若い女性店員がいた。
そうか、採用されたらこのお姉さんと一緒に働いて、コイニハッテンシテ.....
と淡い期待を抱いていた。
面接の内容は忘れたが、「後日連絡します。」と言われたので電話を待った。
数日後、「採用決まりましたので、○日に△住所の場所にきてください。」
「あと軍手、タオル、運動靴、動きやすい服装で。」
「了解です。」
本屋って以外と動くのかな?
教えられた住所って、、、あの本屋じゃくね?
勘の悪い俺は出勤するまで気づかなかった。
本屋(で)バイト ではなく
本屋の(行っている配送の)バイト だということを。
逆境バイトレビュー
『教科書配送アルバイト』期間1週間
モチベ ⭐⭐⭐★★ 3/5点
給与 ⭐⭐⭐★★ 3/5点
職場環境 ⭐⭐⭐☆★ 3.5/5点
総合評価 9.5/15点
『教科書配送アルバイト』期間1週間
モチベ ⭐⭐⭐★★ 3/5点
給与 ⭐⭐⭐★★ 3/5点
職場環境 ⭐⭐⭐☆★ 3.5/5点
総合評価 9.5/15点
本の山
前には若い男が5人程待機していた。だいたい20歳前後っぽい
そこに混ざって一緒に待機していると、面接のときにいたお婆さんと、ムキムキのタンクトップを着たリーダーっぽい人が来た。
以後、タンクトップマスターと呼ぶ。
軽く挨拶を交わし、全員で倉庫の中に入っていく。
「小1 さんすう」や「小5図工」など様々。
タンクトップマスターは「これを1週間ですべて配送する」と言った。
タンクトップマスターは「これを1週間ですべて配送する」と言った。
仕分けと配送
このバイト、基本的な作業は二種類。
学校ごとに指定された数の教科書を集めていく「仕分け」
集めた教科書を車に詰め、各学校に届ける「配送」
この二つの作業の繰り返しである。
まず仕分けであるが、それぞれ何の科目を担当するかバイト内で決め、分担して作業をする。しかし倉庫内は教科書だらけで各科目の教科書の場所がバラバラで、まずどこにどの教科書がおいているのか覚えることが大変だった。
間違える
たとえば〇〇小学校、指定されている数が計1年547冊だとする。この指定されている数を倉庫の山からもってくるのだが、一回に運べる冊数は40冊くらいが限界である。さてこれは何往復しなければならないでしょう。14回弱だ。14回運んでる間にあれ?今何冊だっけ?と当然なる。また一回に40冊といったがいつも山のなかにピッタリ40冊おいてあるわけでは無い。無かったら梱包された教科書をカッターで開け、そこから持ってこなくてはならない。そんなことしているからすぐに数え間違いしてしまう。最終的に集めて全部の枚数数えて・・・という風にかなり時間かかる。一冊でも足りないと大変なことになるし。
本って重いんだな・・・
これは当たり前かもしれないけど本はかなり重い。段ボールとかだと隙間空間があるから若干軽い。本は密度100%だから重い。
倉庫内にはお婆さん、私を合わせたバイト5人、タンクトップマスターがいた。タンクトップマスターはバイト4人分くらいの働きをしてた。バイト達は慣れないながらも頑張ってた。毎年参加してるのか慣れた手つきのやつもいたが。婆さんは、「このペースで間に合うか・・・」とか椅子に座ってぶつぶつ言ってた。(#^ω^)
小学校へハイエース
仕分けが終わると、配送作業に移る。白いハイエースに束ねた教科書をバケツリレーのように次々入れていく。タンクトップマスターが「〇〇小学校ハイエース(準備)いくぞ!!」と大声で言った。なんか響きが良くない。
この車への詰め込み作業、全工程の中で一番きつかった。
なぜなら私は大きな選択ミスをしたからだ。
バケツリレーする役、ハイエースの中に入って奥に詰め込む役があるのだが、
どっちの役がいい?と聞かれ、なんとなくハイエースの中にいる方が楽だと思った。
アホだった。
天井が低いためまっすぐ立てない。そのため前かがみ状態での作業になる。
その状態で数10キロという重いものをもったらどうなるか。脊髄や腰に超負担がかかる。
日頃鍛えてない人が、いや鍛えててもこれはヤバいだろう、という負荷がかかる。

しかしバケツリレーでどんどん来るので辞めることはできない。その後はしばらく動けなかった。もたもたしてると婆さんに怒られた。
小学校に入る
小学校へはタンクトップマスターの自家用車と、婆さんが運転するハイエースの二台で向かう。
小学校の門から入り、運動場を車が走ったのは楽しかった。
校舎のすぐ近くに車を駐車し、車から荷台を出す。

タンクトップマスターがアルバイトの持つ荷台に、ハイエースから軽々と教科書を出し、詰んでいく。(普通にすごいと思った)
色んな学校に配送にいったが教科書を置く教室は理科室が一番多かった。
理科室に向かって荷台を転がしていくのだが、大量の教科書の重みで荷台の操作性が悪すぎる。曲がれないし、すごく力を入れて押さないと進めないし、段差があれば慎重に乗り越えないと教科書が崩れてしまう。ひとつの学校あたりハイエースから運ぶ教室まで一人大体3か4往復して作業が終わる。この仕分け~配送の一連の流れを1日に5、6回繰り返す。普通に肉体労働なのできつい。
昼飯は奢ってもらえた。
一日目、タンクトップマスターの乗る自家用車で倉庫に戻るとき、まっすぐ帰るのかと思うとラーメン屋に止まった。その店で私含めたバイト5人がタンクトップマスターにラーメンを奢って貰った。若いんだからということでチャーハンもつけてくれた。
やっぱり仕事が合うか合わないかって、上司が良いかどうかだよなぁ・・・
と思いながらラーメンを啜った。ちなみに二日目は牛丼屋、三日目はファミレスだった。
そんなこんなで肉体的にはきつかったもののバイトも上司も良い人が多くやっててそこまで苦じゃなかった。また働きたいかと聞かれると微妙だが。
仕事中きついときも、この教科書で勉強する子供のことを考えると頑張れた。
生活にあるものは全部誰かが仕事をしてくれるおかげで成り立っている。
どんな仕事でも、不必要な仕事は無い。 と思った。
コールセンター以外は
コメント