これは、私の人生の思い出。

ある授業中

黒板

・・・学生の頃は勉強が大嫌いだった。

いつも学校を休みがちだった私は、全く授業についていけない。

運動もできない。友達もいない。当然帰宅部。

特に数学の時間が大嫌いだった。

授業中、教師に当てられるとパニックになってしまうからだ。

(わからない・・・うわああああお前らこっち見るな・・・おい教師はやくスルーしろや
わかんねえんだよ・・・うううううううううううう・・・)

そういう時は大体下を向いて黙っていた。

今思えば素直に「わかりません」と言えばよかった。
しかし当時何故か声がだせなかった。
授業が分からない→当てられて嫌になる→休みがちになる→授業が分からない
 の無限ループ
そんなんだから成績はボロボロ、友達もいなかった。

天使現る
教師「次の問題、逆境!」

いつものようにまた授業中当てられた

(くそあの教師わざとだろ・・・
・・・わかんねえ・・・・いつものだんまりしかねえ・・・)

教室「」シーン

教師「早く答えなさい」

(・・・・)

謎の声「4」(小声)
高木さん
・・・高木さん(仮)!?

何故俺に答えを教えてくれるんだ????
嫌、これは罠・・・ッ・・・このクラスに善人はいないッ・・・
騙されるかよ・・・蛇め・・・

教師「お前、授業やる気あるのか!!!」

クラスの大半が俺の方を振り向いた。

「・・・4です。」
咄嗟だった。とりあえず何か答えるほうがマシだと思ったからだ。

教師「正解だ。」

なんと、正解だった。
(こいつ俺を助けたのか・・・・
 フッ・・・どうやらこのクラスにもマシな人間はいるようだな・・・・)

助られて嬉しかった記憶がある。
俺は
「ありがとう」と言った

高木さんは無言でこっちを見て笑った。
たかぎ2

高木さんとのその後
高木さんに助けられた俺は、席が隣ということもありよく話すようになった。
高木さんは勉強ができるので、私はピンチを高木さんのおかげで乗り切れるようになっていた。

そんな中、クラス内に私と高木さんが付き合っているという噂が流れた。
そして以前より高木さんが多く話しかけてくる気がする。

所詮は噂なのでどうでもよかったが、
高木さんがバレンタインデーにチョコを持ってきた日から状況が変わった。

その日を皮切りに、
高木さんが「逆境君のお弁当を私が作る。」と言い出したのだ。
私はそれは困ると言って必死に断った。

そしていつからか私は高木さんと距離を置くようになっていった。

卒業式
高木さんと最後に会ったのは卒業式だった。

卒業式の日、私が学校の校門を一人で帰ろうと通ったところ、高木さんに話しかけられた。
高木さんの母親らしき人も一緒にいた。

「逆境君、一緒に写真とってもらっていい?」と高木さん母に言われ、撮ることに

その後写真を現像して送るから。と言われ、住所を小さい紙に書かされた。

そして今でも私はその写真を持っている。

卒業してから数年はよく年賀状や手紙がたくさん届いた。

何度か会おうと言われたが都合が合わず、あれから一度も会っていない。

私は今実家に暮らしていないので返事なんて書いていないが、
今でもたまに実家に送られてくるらしい。
たかぎらすと

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