小中学生だけでなく大人もハマるトレーディングカードゲーム。(通称トレカ)その市場規模は1000億円以上にも及び、娯楽から競技へと更に白熱さを増している。

トレカを始めた年齢は小学生中学生だったという意見が多い。その年代の子を持つ親は子供から「〇〇のパック買って!」とせがまれることもあるだろう。しかし子供の未熟さ故、安易にトレカを買い与えると思いもよらない子供同士のトラブルに巻き込まれることになる。また逆に、トレカが子供の成長に一役買うこともある。
今回はそんなトレーディングカードゲームが与える子供への影響、メリット・デメリットなどを解説していく。  ちなみに筆者は子供どころか嫁さんもいません。

トレーディングカードと子供への影響
①思考力が身につく

トレーディングカードゲームを子供がするメリットはやはり思考力が身につくことだろう。トレカはトランプやUNOなどと違い、最初から使うカードが決まっていない何千という種類のカードの中から、決められた枚数のカードを選び自分で作っていく。パックを買いカードを交換して集め、何時間も一人で戦略を考えて世界に一つだけのだけのデッキを作る。

学校の授業ではボーっとしている子供がトレカにのことになると誰よりもセンスが良い。なんてことも起こる。
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著作権:集英社
またカードには一枚一枚その効果を表記する長文が漢字で書かれていて、国語の勉強にもなる。最近のカードには漢字の上に振り仮名が書かれているのも良心的だ。

トレカ界の2大巨頭と呼ばれる遊戯王、デュエルマスターズも誕生から何十年の時が経ち様々なルールが追加された。それにより、子供が覚えなければいけない規則やカードに書かれた情報量もかなり増えた。

この変化を見るに、今の子供達はトレカでかなり脳を働かせているのではないか。
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著作権:小学館
 

昔のカードと(比較的)最近のカード。

トレーディングカードと子供への影響
②独自のコミュニティができて友達が増える。

トレーディングカードは子供にとって強力なコミュニケーションツールとなる。トレカができる子供同士の間では共通の話題ができ結束力も強まる。カードで繋がる友達も多いだろう。対戦や交換などを通じて友達の輪も広がりやすい。

小学生の中にもスクールカーストはある。運動ができる子や体の大きな子供がグループのリーダーになり、そこから上下関係ができる傾向が多いが、教室内でトレーディングカードが流行すると身体の強さ・身体能力は関係なく、カードゲームが強いか、強くないかで人気が決まる

いつもは目立たない子供がみんなにルールを教える、というような逆転現象も起こる。
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友達が増え、それまで無かった交流や結束が生まれることは、トレーディングカードゲームの醍醐味だろう。

トレーディングカードと子供への影響
③99%カードの盗難トラブルが発生する

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トレカ4
残念なことに、子供の間でカードの盗難はほぼ100%発生するといっても過言ではない。「取った」「取られた」など言ってトラブルになり、学校と親同士までも巻き込むケースになることもしばしばある。

子供にとっても、今まで大切にしていたカードが盗まれたり、友達同士で疑心暗鬼になったりするなど心のダメージは大きい。子供にトレーディングカードをさせるということはこういったリスクを孕んでいるのだ。

しかしながら、そんな経験も人生の中では大切な経験なのかもしれない。子供の時より、大人になってからの方がなにかと失うものも多い。

カードの盗難から子供は、最初に人間関係を学ぶ。誰しもが良い人間ではないと。そして友達でも簡単に信用してはいけないのだと。

盗まれた時、実は子供は誰に盗まれたか検討がついている。いつもは遊ばない友達と遊んだ時や、家に呼んだ時などで何となくわかるからだ。当然学校での関係は最悪になる。

しかしそれを通して子供は「本当の友達」を選別していく。「ただの友達」と「本当の友達」の違いに気づいてく。

自分の欲望のために人のカードを盗むような子供を見て「そんな人もいるんだ」「関わってはいけない」と適切な距離を覚え、理屈抜きに仲が良い友達は本当の友達になるだろう。

またそこから子供はリスク管理も学ぶだろう。たとえ周りが羨むようなものを手に入れても、見せびらかしてはいけない、自分の貴重品から目を離してはいけない。どういった人に気を付けなければならないか、など。

そういった大人になってから学ぶような失敗を子供のうちからトレーディングカードを通じて経験できる。トラブルも無益ではないのだ。

お子さんがいる方は、子供がカードをなくしたと言ってもむやみに叱らないであげてほしい。注意していても盗まれる時はあるし、そんな時はこれからはどうすれば良いのか、どうしてなくなったのかを一緒に考えてあげてみてほしい。

トレーディングカードと子供への影響
④99%カードの交換トラブルが発生する

不等価交換

こちらは盗難ではないがほとんど盗難に近い。初心者や、小学校低学年の子供がカードの価値が分からずレアなカードと弱いカードを交換させられてしまうという話だ。

親同士の立ち合いになった際、加害者から「同意の上だった」というような言葉を聞かされる場合が多い。(加害者の子供の将来の方が心配になるかもしれない・・・。)しかし実際には半ば強制的だったり、詐欺に近いことが多い。対処法は交換禁止にする方法があるが、その場合盗まれる可能性が高い。

しかしこのような現象は社会の至る所で起きている。勧誘、情報商材、ネットビジネス、ねずみ講。何も考えず生きていると、簡単に騙され、奪われる。どれだけ他人を蹴落とせるかがこの資本主義社会の基本原理である。何事も鵜呑みにせず、考える力もトレーディングカードゲームで学べるのかもしれない。(少し強引)

また盗難とは違い不当な交換は取り返すことができる。それは、交換した相手が盗難とは違い特定できるためである。

親が介入しても良いが、子供だけで自力で取り返させることで対処法も自発的に学ぶだろう。そして二度と同じ失敗は繰り返さないようになるだろう。

最後に

上記では語らなかったが、子供がトレーディングカードゲームを通じて悪い方向に成長してしまうというようなことも起きるかもしれない。
盗難にあうことで盗みを正当化し、その子自身盗みを始めてしまうかもしれない。

しかしそんなことをしていると、いつかは絶対に痛い目を見る。そして懲りる。良くも悪くも、どちらにしても子供は学ぶことができると思う。 

また、たまには親子で対戦してみたり、子供にルールを教えてもらうのも良いと思う。新たな子供の一面や成長を垣間見ることができるだろう。



おわり






















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あの時取ったカオスソルジャー返して...
























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