アルバイト先に自称投資家のおっさん(50代)がいるんだが最近頻繁に金を貸してくれと頼まれる。
彼は定職に就かず私と同じように居酒屋でバイトをしている。

そしてその年になっても株で人生を逆転させようと本気で信じている

私自身株をしたことがあるのでその難しさは知っているが、そのおっさんは往生際悪く一発逆転ができると信じている。

その様子を見て虚しさを感じる。

何が特に虚しいかというとそのおっさんは負け続けている。毎日会うたびに「今日は1万勝った!」「2万勝った!」「16万負けた!」とかいう報告をしてくる。そのおっさんと最初に出会ったときは200万くらい株を持っていたが底をつき、今ではサラ金で借りた30万円でデイトレードをしているそうだ。

昔はサラリーマンだったが脱サラして株を始め、結果奥さんと貯金を失ったといつも笑いながら話してくる。全く笑えない。

私は会うたびそんな株の報告や自虐話をしてくるおっさんにいつも株は危ないと忠告していたが謎の自信があるようで全く聞く耳を持たない。

そして最近とうとうサラ金で借りた30万も失ったらしく、諦めがついたかと思ったが家にある家財道具や釣り道具をすべて売却してまた株を始めようとしている。

更に資金が少ないと負けるなどと意味不明なことを言い出しバイト先のメンバー(高校生含む)に金を貸してと言いまわっている。私も例外ではなく会うたびに「10倍にして返すからお金を貸して」と言われるので非常に困っている。

私がどうこう言える立場ではないが「貸せません」というとあからさまに不機嫌になって調理場の雰囲気が悪くなる。今日は「逆境君が金を貸してくれなかったから負けた」と愚痴をこぼされた。

おっさんを馬鹿にすることもできないが止めることもできない。「いい加減現実を見よう」といったところで逆上されるだろう。おっさんにとって50余年近く人生を賭けてきたものが株であり、それを放棄するということは自分の人生そのものを否定してしまうことになるからだ。だから彼は諦めることができないし今更後にも引くことができない。

うーん。どうしたものか。

おっさんが主張するように一発逆転もあるのかもしれないが2,30年トライして成功しなかったらさすがにあきらめた方が良いと思う。

しかし諦めたところで50代から就職することは可能なのだろうか。バイトはしているんだし株をするのも自由なのか?しかし人に金を貸してまで言い出したらさすがにダメだろう。

どうにかしてやめさせる方法はないものだろうか。

そのおっさんを見ると胸が苦しくなる。



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